ども、こんにちは黒いひよこです。
今回は「がん」と「上皮内がん」についてです。
冒頭では「がん」と「上皮内がん」の違い
「がん」「上皮内がん」に着目した医療保険の選び方
について書いていこうと思います。
※がん=悪性新生物
上皮内がん=上皮内新生物
「がん」(悪性新生物)と「上皮内がん」(上皮内新生物)
がんとは、私たちの体を構成する細胞が、なんらかの原因で異常な細胞へと変化してしまい増殖、腫瘍になってしまったものの中でも、悪性のものをがんと呼びます。
「がん」と「上皮内がん」最大の違いは「がん」が基底膜と呼ばれる細胞を構成する膜を超えているかどうか
イメージとしてはこのような感じ
この、悪性新生物の位置が違う(だけな)のですが
がんの発生位置の違いから「転移」の有無が生まれ、身体へのリスクもかかる治療費も大きく変わってきてしまうのです。
※転移とは・・・がん細胞が血管やリンパ管を通って、別の臓器に移動し増えること
上皮内がん(上皮内新生物)は上皮内にとどまっており、転移のリスクが無いので、発見したらがんの部分を取り除くだけで手術は完了します。
しかしがんは深い部分まで浸潤しているため、転移の可能性があります。転移している可能性の部分も含め取り除くため手術費は上皮内がんに比べ高価になる傾向にあります。
また一度取り除いたとしても、当然別の箇所に転移している可能性もあり、再手術・再発のリスクも高くなっております。
「がん」「上皮内がん」に着目した医療保険の見方
医療保険の、手術給付金や入院給付金といった基本保障の部分は「がん」と「上皮内がん」の違いをあまり考慮する必要はありません。
ほぼすべての医療保険が手術の給付金は所定の手術を受けたら出ますし、入院給付金も入院するか否かで決まりますので
「がん」と「上皮内がん」 の違いをしっかりと把握したうえで選ぶ必要がある代表的な保障内容(特約)は以下3つ
特定の疾病になった際に一時金が受け取れる特約です。
例えば、
はなさく生命「はなさく医療」の「特定疾病一時給付特約」
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の「三大疾病一時金特約」 等
ちなみに、特定の疾病になったら(がんと診断されたら)50万円もらえる
といった定額給付の場合が主流。
加えて、少し似ていますが特定の疾病になった場合は以後の保険料の払い込みが必要無くなる特約
例としては
オリックス生命の「医療保険 新CURE」の特定疾病保険料払込免除特則
ネオファースト生命の「ネオdeいりょう」の「特定疾病保険料払込免除特約」 等
余談ですが、ネオファースト生命のキャラクター可愛くて個人的に好きです。
後は特定の疾病で入院の際は、基本保障の上限日数を超えて入院給付金を払う特約。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「新健康のお守り」の「三大疾病入院日数無制限特則」
三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプレミア」の「八大疾病入院無制限給付特則」 等
ここであげている商品はもちろん、他社の似たような特約でも、赤字にした「特定の疾病」には
ほぼがんは含みます。そうがんはなのです。
着目したいのはがんの場合のみ保障を受けられるのか
がん(上皮内がんを含む)の場合保障を受けられるのか
この違いで、先ほどの例では
はなさく生命「はなさく医療」の「特定疾病一時給付特約」 がん(上皮内がんを含む)
アフラックの「ちゃんと応える医療保険EVER」の「三大疾病一時金特約」 がんの場合のみ
と、一見同じような特約でも(上皮内がんを含めるか含めないのかという)保障範囲に違いがあるのです。
また特定の疾病になった際に一時金が受け取れる特約などでは
がんは満額支払いますが、上皮内がん場合は一部しか支払いません。という一部保障タイプのものなんかもあったりします。
この違いは、保険会社へのクレーム多く生み出しており
「(上皮内)がんになったのに、給付金が受け取れない!」→「申し訳ありません、上皮内がんは給付対象外なんです・・・」
自分の医療保険の・あるいは加入をp検討している商品の
各種保障が上皮内がんを含めるか含めないのかは必ず確認しておくべきで、後にトラブル・後悔を生みかねません。
「がんのみ」なのか「上皮内がんを含む」なのか?
違いに気が付くと、今じゃあどっちのほうがいいの?って疑問になりますよね
こればっかしは加入する方、つまりは今記事を読んでくださっているあなたの考え方に左右される、というのが私の考え方です。
じゃあ無責任ですのでいくつか考え方、情報をを述べさせていただいて本記事は終わりといたします。
・部位にもよりますが、がんと診断された方の内、上皮内がんだった人は少ない
国立がん研究センターがん情報サービス「全国がん罹患モニタリング集計 2015年罹患数・率報告」
によると大体上皮内がんの割合は20%程
・上皮内がんは治療費も安く、再発リスクもない
こちらも部位によりまちまち、ですがたいした治療費のかからない上皮内がんにも一時金で備えるのはどうなのでしょう?
がんの場合は入院や手術、場合によっては先進医療等、数百万規模になることも珍しくはありませんが
上皮内がんの場合でしたら、まず100万を超えることはありません。
日帰り手術で10数万なんてケースも
上皮内がんに対する保険での備えは多少不足していても、貯金で賄える範囲である場合が多いと想定されます。
他の特約・保障との兼ね合いもありますが、「上皮内を含む」保障部分はそこまで重視する必要は無いかもしれません。
ですが、自分の医療保険の・あるいは加入をp検討している商品の各種保障が
上皮内がんを含めるか含めないのかは必ず確認しておきましょう。