医療保険を検討していると「三大疾病一時金」とか「重度三疾病」とか「特定疾病」とか聞いたことありませんか?
「がん・心疾患(急性心筋梗塞)・脳血管疾患」による入院や治療を給付条件とした、いわゆる「三大疾病」を対象とした医療保険の特約で、各保険会社がこぞって発売しています
しかし、実は一口に「三大疾病」といっても各保険会社ごとに給付条件や、対象にしている疾病に違いがあります。
今回は、そんな三大疾病の違い着目していくつかの医療保険を見ていこうと思います。
また、最後には個人的におすすめの医療保険についても詳しく説明しておりますのでご参考に
本ページで触れている医療保険
オリックス「新キュア」、ひまわり生命「新・健康のお守り」、三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプラス」アフラック「新キュア」、メットライフ生命「フレキシィ S」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」の6種類
Contents
医療保険の三大疾病特約とは?
医療保険に特約として各保険会社が用意している
契約者が付保の有無を選択できるオプションの1つだと思っていただければ問題ありません。
例えば、オリックスの医療保険「新CURE」には「重度三疾病一時金特約」というものがあり、この特約を付けた医療保険に加入していれば
がん・心疾患(急性心筋梗塞)・脳血管疾患を理由に入院した場合、一時金が受け取れます。
その他保険会社では、アヒルのCMで有名なアフラックのちゃんと応える医療保険EVERには「三大疾病一時金特約」
ひまわり生命「新・健康のお守り」の「三大疾病入院一時金特約」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」の「三大疾病一時金給付特約」等々
どれも同じような特約だと思ってもらって構いませんが・・・?
各保険会社の三大疾病、違いを見つけるにはどこを見ればいいの?
最初にお話した通り、ぱっと見は同じような特約に見えますが、実はこまかな違いがあります。
では順にその違いを見ていきましょう。
一時金の給付条件の違いで見る
まずは特約の給付条件の違いを見てみましょう。
各保険会社対象の三疾病になったら一時金がもらえるわけではありません。
さまざまな条件が代表的な2種をご紹介。
・三疾病による入院が条件の医療保険
三疾病になり、かつ治療のために入院することが条件となっています。
代表的な保険商品はオリックス「新キュア」、ひまわり生命「新・健康のお守り」、三井住友海上あいおい生命「新医療保険Aプラス」等
・手術または一定期間(20日等比較的長期)の入院が条件の医療保険
三疾病になり、かつ治療のために手術を受けるか、一定期間入院することが条件となっています。
代表的な保険商品はアフラック「新キュア」、メットライフ生命「フレキシィ S」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」等
対象の疾病の違いで見る
三大疾病とは「がん・心疾患(急性心筋梗塞)・脳血管疾患」を理由にして・・・
と本記事三回目になりますね笑
この「がん・心疾患(急性心筋梗塞)・脳血管疾患」の部分が各社の医療保険ごとに大きな違いがあるわけです。
がん
がんには一般的な「がん」と呼ばれるもの、ガン細胞が上皮内にとどまっている早期のがん(上皮内がん・上皮内新生物)とがあります。
各保険会社の医療保険には、三大疾病特約の「がん」が、上皮内がんを給付対象にするか否か、二回目以降の上皮内がんが支払われるのか、といった違いがあります。
・上皮内ガンが支給対象でない医療保険
アフラック「新キュア」等
・上皮内がんを支給対象とする保険
あいおい生命「新医療保険Aプラス」、オリックス「新キュア」、ひまわり生命「新・健康のお守り」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう」等
心疾患(急性心筋梗塞)
各保険会社のパンフレットを見る時や、保険の販売員さんから説明を受ける時には
三疾病のうちの2つ目が「心疾患」なのか「急性心筋梗塞」なのかは着目すべき重要なポイントです。
急性心筋梗塞とは心疾患の1つであり、言い換えるのならば
急性心筋梗塞と説明している商品は心疾患の中の1つである急性心筋梗塞しか対象としていない、狭い範囲しか保障していない商品ということになります。
※その他代表的な心疾患
狭心症、心不全、陳旧非リウマチ性心内膜疾患、心筋症、リウマチ性心疾患・・・等々
もちろん、多額の治療費に備えるのが保険に加入する目的の1つですので、必ずしも「急性心筋梗塞」のみの特約が悪い、というわけではありませんが
この違いをきちんと把握しておかないと、でトラブルのもとになりますので、既に医療保険に加入している方もこれからの加入を考えている方、
自分の保険、自分が入ろうとしている保険が「心疾患」なのか「急性心筋梗塞」なのかはきちんと把握しておきましょう。
・急性心筋梗塞のみが給付対象の医療保険
アフラック「新キュア」、オリックス「新CURE」、ひまわり生命「新・健康のお守り」等
・急性心筋梗塞+αが給付対象の医療保険
あいおい生命「新医療保険Aプラス」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう、メットライフ生命「フレキシィ S」等
※心疾患(急性心筋梗塞)も入院・手術・診断確定等、給付条件に違いがあります。(長くなるのでここでは割愛)
脳血管疾患
最後に脳血管疾患ですが、こちらも心疾患(急性心筋梗塞)同様、保険会社ごとに対象としている疾病の広さに違いがあるので要確認です。
ここでは脳血管疾患の範囲が、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血の会社と、脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血+一過性脳虚血発作、もやもや病、硬膜下出血を含む会社を紹介
・脳血管疾患の範囲が狭い(主に脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血等)
アフラック「新キュア」、オリックス「新CURE」、ひまわり生命「新・健康のお守り」
・脳血管疾患の範囲が広い(主に脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血+一過性脳虚血発作、もやもや病、硬膜下出血等)
あいおい生命「新医療保険Aプラス」、ネオファースト生命「ネオdeいりょう、メットライフ生命「フレキシィ S
個人的おすすめの医療保険
個人的におすすめしているのはあいおい生命の「新医療保険Aプラス」
あまりネットでの評価は高くないようなのですが、本ページを読んでいただくとわかる通り保障の範囲が広いです。
給付の条件も入院さえすればOKなので決して厳しい条件ではありません。
保険料の方も主契約+三大疾病の特約だけならば、今回触れている商品の中では恐らく最安値(加入時の年齢やほかの特約を増やす場合はその限りではありません。)
もし医療保険の見積もり等をとる際にはぜひ、選択肢に入れてみてください。
まとめ
以上のように一口に「三疾病」といっても保険会社ごとに様々な違いがあります。
各保険会社が他社との差別化を図った結果とはいえ、商品を選ぶ側からしたら非常に混乱しがちなポイントです。
同時に、三大疾病の違いを把握せず、保険料だけで医療保険を選択すると後のトラブルや後悔にもつながります。
また、上記で安くて広い保障とおすすめしている「新医療保険Aプラス」も、他の特約を付保して他商品と比べた場合、必ずしも安いとは限りません。
というか、どの保障を重視するか、つまりはその人その人の考え方でよい商品はどうしても変わってしまいます。
ですので、しっかりと医療保険の内容を吟味するか、ライフプランナーや保険代理店に相談して加入することをおススメします。
では、ここまで読んでくださりありがとうございました!!